北の大地放浪記【北海道の洗礼編】
こんにちは。
今回の記事は三本目となります。前の記事を見ていないよ、という方は下のURLから。
一本目
北の大地放浪記 【プロローグ、0日目編】 - れーにあの平凡なブログ
二本目
北の大地放浪記【函館たまらん編】 - れーにあの平凡なブログ
-
函館に別れを告げて
前日に函館を限りなく満喫し、今日は札幌への移動日です。惜しまれつつも宿をチェックアウトしました。
海鮮系以外の朝食が食べたいなあと思い、結果的にスタバに行きました。せっかくなので二階のテラス席で景色を楽しみながら。
函館滞在中はおおむね晴れていたので運がよかったです。
自分用の土産を確保して駅方向に向かっていきます。
スーツケースを引きずって函館駅に戻ってきました。ここから八時間少々かけて札幌を目指します。北海道を電車で長距離移動するのはこれが初めてなのでわくわくしています。
この日最初の電車は普通森駅行きです。
とにかく普通列車の運行本数が少ないので、乗り逃すことの無いようにしなければなりません。
電車内には写真のように普段あまり見ない扇風機が取り付けられていました。座席の近くにスイッチが取り付けられ、乗客がセルフで付けたり消したりするスタイルでした。この日は気温がそれなりに上がっていたのでフル稼働です。
出発してほどなくして、周囲は自然に囲まれていきました。しばらく走ると、突然景色が開けて湖が現れました。
ここには大沼公園という国定公園です。右奥にそびえ立っているのが北海道駒ケ岳
という活火山で、手前に広がる大沼はその火山活動によって出来た湖沼であるそうだ(Wikipediaを見ながら)。観光で訪れる人たちも一定数いるようで、途中の「大沼公園駅」で乗客の半数以上が降りていきました。僕は構わず先に進んでいきます。
出発から一時間半ほどで、終点の森駅に到着しました。駅は海沿いに位置していて景色もなかなかのものでした。
海なし県育ちなので、海があるだけで無条件にテンションが上がります。
次に長万部駅行きに乗るのですが、現在の時刻が12:30、そして森駅の出発が13:44なのでここで一時間以上の待ちとなります。駅前に観光地の類いはこれと言って無いので、ご飯を食べたらそのあとはひたすらに待機です。
しかし名物なら駅のすぐそばで販売しています。それがいかめしです。駅を出て左手に、明らかにいかめしを売っていそうな店を発見です。
さっそくいかめしを購入し、駅の中のベンチで食べるとしましょう。
中には小ぶりなイカが三つ入っていました。イカは味染みばっちりで軟らかく、あっという間に完食してしまいました。
美味しかったですが、さすがにこれだけでは物足りなさを感じたので、近くに唯一あったセブンイレブンで追加の食料を購入。北海道のセブンイレブンではからあげ棒のことを「ザンギ棒」と表記するようです。面白かったので買って食べました。味自体は普通ですけどね。。
-
ここまで順調な旅だったが…
待ち時間を潰して、ようやく長万部行きの電車に乗り込みました。札幌に向けてどんどん進んでいきましょう。
一時間ほど乗車して、長万部駅に到着しました。
……と行きたいところだったのですが、ここで予定が破綻してしまいました。
森駅を出ておよそ20分後、電車は落部駅に到着して止まってしまいました。これまでに特急列車の通過待ちやらで駅で数分待つことがあったので、今回もそういうことなのかなあと思っていたのですが、どうやら何かがあったようです。
車掌アナウンスが入りました。
「沿線火災の影響で当列車は運転を見合わせております。」
火災だとお~~~~~??????(絶望)
詳しく内容を聞いてみると、電線に沿線の木の枝が接触して火花が散っているとのこと。これはまずい。
落部駅というド田舎駅で完全に孤立してしまいました。(Wikipediaで調べたら一日のこの駅の利用者30人らしい。素直に草。)
本来の長万部駅の到着予定時刻は14:55でしたので、とりあえず長万部駅での乗り換え電車を検索しました。
15:26発に乗るのががもともとの予定でした。この時点で東室蘭経由で行くルートは断たれました。となると選択ルートは小樽経由ですが、、、
16:39に間に合わなかったらヤバくね?(汗)
北海道さん電車の選択肢が少なすぎる。20時まで長万部駅にステイは流石に厳しい。
16:39に間に合うには1.5時間位で動き出してもらわないといけないわけですが、、、復旧作業急いでくれ~~~~~~~~~~~~~~~~。
……そして長万部駅に到着。
現在の時刻は……
17時を回りました!!!!!!!(終了)
まあこんな事になると思ってましたよ。結局運転再開には2時間以上要しました。限界しりとりのレートがめちゃくちゃ上がってしまったではないか。
-
交渉
ということで僕に残された鈍行での乗り継ぎルートは20時発小樽駅経由のみとなりました。さすがにこれを悠長に待つのは馬鹿馬鹿しすぎる。。。ということで駅員さんのもとに行き事情を説明。
駅員さん側もですよね~、みたいな感じで状況の飲み込みが早かったです。
その結果…
長万部~東室蘭間だけ特別に特急電車に乗せてもらえることになりました。これで以降の東室蘭~札幌間の電車も乗り継げるということで、この作戦で決定しました。対応してくれた駅員の皆さんありがとうございました(泣)。
22時到着ということで予定よりは2.5時間ほど遅れた到着となりそうですが、最悪の小樽経由24時札幌着の線を消せたので全然OKでしょう。
ということで幻の特急に乗り込みました。座り心地良好。
-
ラストスパート
一時間乗車して東室蘭駅に到着しました。時刻は18:30となり、外はすっかり暗くなってしまいました。森駅を出て以降何も食べていなかったので、ここで夕食とすることにしました。
急遽の東室蘭でのご飯となったので何があるか全く分かりませんでしたが、駅を出てすぐのところにラーメン屋が見えました。どうやら札幌名物の味噌ラーメンもあるようだったので迷わず入店。
味噌ラーメンと炒飯のセットを購入。函館駅を出発してから8時間が経とうとし、疲れもたまっている中でこの味噌のキリッとした塩分、、、、たまらん(至高)。炒飯も僕が頭に思い描いていたTHE・な炒飯で美味しかったです。紅ショウガついてるのもgood。
完食。次の電車まで待機です。
そういえば札幌の今日の宿のチェックイン予定時刻が20時だったので、遅れる旨の連絡をしました。遅れるときはちゃんと連絡して迷惑が掛からないようにしないとですね。
19:37分発の苫小牧行きに乗り込みました。本当だったらもう札幌駅に着いていたのか……なんて思ってしまいますが考えてももう仕方ないです。進みましょう。
この辺からもう脳が動かなくなっているので、写真が何もありません。苫小牧駅で札幌行きに乗り換えます。ついに「札幌」の文字を見ることが出来ました。長かったなあ。。。
時刻は22時。ついに…
さ っ ぽ ろ え き だ あ !(疲弊)
色々あったけどとりあえずたどり着けて良かった。良かった。
とりあえず一刻も早くお風呂に浸かりたい(切実)。すすきの方面にある宿に向けて歩き出しました。
宿にチェックイン。今回はカプセルホテルにしたのですが、普通のカプセルよりワンランク上のデラックスタイプを予約しました。その部屋がこちら。
普通のカプセルとは違い、ベッドの前にスペースが確保されていたり、入り口脇にかなり大きな個人ロッカーが設置されていたりと、一人旅には十分な内容でした。ただ入口はドアでなくカーテンなので、貴重品の取り扱いだけは気を付けなければですね。
とりあえずスマホの充電が死にかけなので充電しつつ、大浴場に行ってきました。お湯に浸かるの最&高。
-
深夜のすすきのに繰り出せ!
お風呂で疲れも癒え、ベッドでゴロゴロしていたらもう日付が変わろうとしていました。このまま寝ても良かったのですが、限られた滞在時間を有効に使うためにも、「ここは行くしかない!」と決心し、外出。
その目的は、ジンギスカンです。
「深夜に食べるジンギスカン絶対美味いだろ(確信)」と一度も食べたことないのに勝手に決めつけてお店に早足で向かいます。
キタキタキタ!
深夜なのもありテンション上がってきました。この間にビールを一口。キンッッッッキンに冷えててバチクソに美味い。
お肉が焼けました。特製のタレに付けて早速一口。
うんめえ。。。(逝去)
羊肉というと臭みがどうとかよく言いますが、何も感じませんでした。さながら牛肉のような美味しさでした。そしてタレも美味いので米が進む。頼んでよかったライスくん。
お肉とライスを勢いのまま完食。しかしブレーキという概念を失った暴走機関車ぼくは、迷わずお肉とライスを追加発注。
そしてこの辺りから野菜にもいい感じに火が通ってきたので、これも交えつつ堪能。二周目でも食欲は衰えることを知らず、余裕の完食。
結果的に一時間ほどで合計3000円ちょい使いました。大した杯数飲めないのに行く飲み放題とかに比べたら5000兆倍満足です。自制心を持たないと気づかぬ間に会計額がすごいことになりそうでした。。恐ろしや。。
こうして激動の一日が終了しました。プランが崩壊しつつも上手く立ち回れた一日だったと思います。電車が止まる試練を乗り越えたからこそ、最後のジンギスカンはより一層美味しく感じられました。
旅は翌日札幌に滞在し、その後更に北上していきます。まだまだ長いので次の記事に続く。