北の大地放浪記【北の最果てに降臨編(最終回)】

こんにちは。

今回のシリーズを投稿し始めてもう二か月になろうとしていますが、ようやく最終回でございます。

旅行自体もだいぶ前の事となってしまったので、記憶が風化しないうちに完結させないと。。。ということで、すっかり冷え込み始めてきた自宅部屋で暖房をポチり、pcを開きました。頑張って書きましょう。

 

過去の記事↓

 

一本目

北の大地放浪記 【プロローグ、0日目編】 - れーにあの平凡なブログ

二本目

北の大地放浪記【函館たまらん編】 - れーにあの平凡なブログ

三本目

北の大地放浪記【北海道の洗礼編】 - れーにあの平凡なブログ

四本目

北の大地放浪記【食に全振り札幌編】 - れーにあの平凡なブログ

 

  • ゴールはもうすぐ

昨夜名寄のホテルに宿泊した僕は、今日いよいよ最終目的地の稚内へと向かいます。

この日は電車の時間が早いため6時台の起床。こんなに早起きするのは久しぶりでしたが、割と目覚めは良好でした。

ホテルにて軽朝食が7時から提供されたので、パンと牛乳をいただき、早々にチェックアウト。なかなかいいお部屋だったので、もうちょっとゆっくりできたら良かったなあ。

 

歩いて名寄駅に戻ってきました。この日の朝は曇り空で気温は10.5℃。数日前まで半袖で暑い暑い言っていたのが嘘のような寒さです。さすが北海道。

ここで目的地の稚内の天気を調べてみると、どうやら向こうは今日一日快晴の模様。電車に乗っていればだんだんと外は晴れていきそうですね。

 

7:52発、宗谷本線稚内行きに乗車します。

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この時間帯、旭川方面の電車が来る反対側ホームには地元の学生や社会人の人たちがそれなりにいましたが、稚内方面のこちらに乗車する人の姿はほとんど見受けられず。

ただ、車内には始発の旭川駅から乗車していると思われる人たちがちらほら。僕も旭川に一泊してこの電車に乗ることを一度考えましたが、旭川駅6:03発に乗るのは朝キッツいなあ……となり、少しでも出発の時間を遅らせるべく前日に名寄まで進んでおいたのです。

 

さあこれがこの旅ラストの電車です。約4時間の長丁場ですがのんびりと行きましょう。

 

  • 日本最北端の駅、到着

名寄→稚内間の駅数は32駅。北海道は何といっても地名が独特なものが多いので、停車駅の名前を見ているだけでも面白いです。この区間で知っていた名前は「音威子府」くらいでしたが、地名に「ぷ」が入っているだけでこうも印象的になるのは半濁音はすごいなあと感じました(めっちゃどうでもいい)

 

時刻は12時を回り、ついに日本最北端の駅、稚内駅にまもなく到着です。仙台駅からひたすらに鈍行でついにここまできたか…!と少し感慨に浸っております。

ということで12:08、電車は予定時刻通りに終点に到着しました。

 

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 \パン/ヨッシャwwwキタァァァァァァァアアアアアwwwwwwwwwww(高い声で)ウワヤッタァァァァァァアアアアアア
 
 
稚内駅、来ました。やった。
ご覧のように、南稚内稚内ときて、次の駅はもうありません。
 
 
さらに北に伸びる線路は下の写真のようにここで途絶えています。このように駅の至る所から日本最北端の駅であることを感じることができます。
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駅の改札を通過。これにてこの旅でお世話になった北海道&東日本フリーパスともおさらばです。一週間ありがとう。

 

さて駅構内も色々気になるのですが、とりあえず外に出て駅の写真をパシャリ。

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日本最北端の駅、稚内

ここまで来た達成感と綺麗な青空が相まってめちゃめちゃ気持ちいい。。。近くには海もあって開放感があります。

駅自体はガラス張りでとても清潔感がある印象でした。思っていたよりも良い意味で田舎臭さが無かったです。

 

さて駅の中を軽く散策。

一階にはお土産屋さんとお食事処が、そしてなんと二階には小さな映画館がありました。駅に映画館が入っているのは個人的になかなか新鮮でした。

 

散策も終わり、お昼時だったのでそのまま駅のお食事処に行くことに。メニューを見ていて謎に心を惹かれた焼きそばを注文しました。シンプルに美味いヤツ。

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腹ごしらえも終わったので、いよいよ旅の最大の目玉に向かいましょう。

 

  • 更に北の果てへ

さて、天気も最高なことですし、お待ちかねの宗谷岬にこのまま向かいましょう。稚内駅から宗谷岬に向かう路線バスは一日7本と、思っていたよりも少ないです。繁忙期だと激混みしそうだなあ。。。

 

バスを待っている間に少し周辺をふらついていたのですが、ふと道路標識を見てみたら何か違和感が。

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漢字、ローマ字の下に何か見慣れない文字列が。どうやらロシア語のようですね。こんな標識はおそらくこの辺りでしか見られないと思うので、つい写真を撮ってしまいました。

 

さて、バスがやって来ました。宗谷岬までは50分とまあまあ遠いですが、今まで電車に乗ってきた時間数と比べれば屁でもないです。

50分バスに揺られ、バス停「宗谷岬」に到着。もう例のモニュメントが脇目に見えております。そしてついに日本最北端の地に降り立ちました。

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日本最北端の地、宗谷岬

 

めっちゃエモいやん(語彙力)。

 

これだけと言っちゃえばこれだけなのですが、来る価値はあるなあと感じました。何か感動するものがあります。

思わず周りの方に写真をお願いしてしまいました。

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とてもいい感じに撮っていただきました。この旅イチのお気に入りの写真です。

ずっとこの景色を見ていられるなあと思っていたのですが、帰りのバスの時間もあるのでほどほどにして周辺を散策することに。

 

この辺りを歩いてみて分かったのは、とりあえず「最北端」のバーゲンセールが行われているということです。一例を挙げますと、

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最北端の食堂!最北端の宿!!最北端の自販機!!!(ゴリ押し)

 

とりあえず何でも最北端にしておけばOK感がすごい。まあ実際僕はそれを面白がって写真をパシャパシャ撮っているわけですが。。。

 

また、近くに小高い丘みたいなのがあったので上ってみました。

奥に小さく見えているのがさっきまでいたモニュメントです。ここから眺める最北の景色も非常に良い。

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この辺りにもなんか銅像とか昔の建築物があったりしたのですが、歴史はよくわからんのでスルー。

 

再び下に降りて今度はお土産屋さんを物色。海産物系がメインの品揃えでしたが、目についたのは「日本最北端到着証明書」です。名前の通り最北端に来たことの証明となる代物で、一つ100円と安いので迷わず購入しました。これはいい記念になります。

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日本最北端到着証明書

 

こんな感じで帰りのバスの時間になりました。

将来、ここで見た景色を忘れることは無いと思います。少し大変ですが、みなさんにもぜひ行ってみてほしいです。

 

  • 最後の夜

宗谷岬からバスで稚内駅に戻ってきまして、ホテルにチェックイン。

この旅最大のお楽しみを終えたわけですので、あとはひたすらに飲み食いしてウェイwするだけです。

ホテルの大浴場で早朝から動いた疲れを癒した後、空腹に耐えかねた僕は少し早めの夕食を探し求めて外へ。

 

稚内といえばウニが有名なイメージがあります。ホテル周辺の飲食店にも「ウニ丼(時価)」というヤバそうな文字列が見受けられましたが、あいにくウニは高い金を払って食べたいと思うほど好きではないのでここではパス。

 

軽く周辺を一周した結果、「ボリューム亭」という洋食屋さんに入店。稚内まで来て洋食とか魔剤?wと思われるでしょうがこのときは海鮮料理よりも気を惹かれてしまったのです。許して。

店内は薄暗くお洒落な雰囲気で、地元の男性客と思われる人がちらほら。メニューとにらめっこして悩んだ挙句にポークソテーとライスを注文。

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写真が下手なので分かりにくいですが、豚の厚みがエグイ。
ナイフでこの分厚い豚の壁を切り崩し早速一口。肉質しっかりで噛むたびにうまみがジュワジュワ出てきて良き。一方で脂身は柔らかく甘みが感じられてこれもまた美味い。ソースは見た目よりもさっぱりとした味わいで、最後までクドくならずに完食しました。
 
早めの夕食を終えたあとは、適当な居酒屋を探して入店。この一週間の思い出を振り返りながら刺身をパクパク、ビールをグビグビ。
途中から隣にいた地元のおじさん二人組、女将さん、そしてイスラエルから来たらしい物理学者さんという謎のメンツで話に花を咲かせていました。地元の人や他の観光客と交流できるのは楽しい。
 
ビールを二杯飲み干し居酒屋を後にした僕は、調子に乗ってセイコーマートに行き、サッポロクラシックとつまみを購入。二次会と称してソロ部屋飲みを開催します。

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しかし僕は酒が弱い。
 
 
途中で部屋のトイレに吐きました!(てへぺろ
 
 
酒にもう少し強い体質になりたい人生だった(切実)。
まあすっきりしたのでこの後気持ちよく眠りにつけました。明日で北海道ともお別れですね…。
 
  • 贅沢な最終日朝

この旅最後の起床。

この日はあいにくの曇り空。昨日のうちに宗谷岬に行っておいて正解だったなあと思いながら、眠気覚ましに朝風呂をいただきました。

 

朝食を食べに一階へ。実は最終日ということで結構いいホテルに宿泊しておりまして、朝食も豪華な内容に。

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憧れのいくら乗せ放題であります。宿泊代を奮発した甲斐あって、朝から非常に幸せなお気持ちになりました(なんやかんや三杯も食べてしまった)。
 
  • 残された時間はあと僅か

今日で北海道といよいよお別れ。15:30に稚内空港から羽田空港に飛び立ち、埼玉の実家に帰ります。

そのために14:10の空港行きのバスに乗る予定ですが、それまでまだ時間があるのでとある場所に向かいたいと思います。ホテルに荷物を預けていざ。

 

バスに乗り込んで向かうはノシャップ寒流水族館。日本最北端の小さな水族館です。

バス停「ノシャップ」で下車し徒歩数分のところにあるようです。水族館……の前にすぐ近くにノシャップ岬があったのでまずはそっちに。

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イルカのモニュメントがありました。沼津の三津シーにあるイルカのモニュメントと似てません???(一部にしか伝わらない)

見晴らしはとても良かったですが曇り空&強風で海は荒れ模様。残念。

後で調べて知ったのですが、ここは夕日を見るスポットとして有名らしいです。昨日の夕方は時間があったので来ればよかったかなあと思いました。

 

さて改めて水族館の方へ。入館料は500円とお手頃価格。

園内は広くはないですが展示に色々工夫がされていて子供連れでも楽しめるだろうなと感じました。ローカル感が僕は大好きです。

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ペンギン・アザラシのショーも開催されていましたが、小さな水族館ゆえとても間近に見られました。ちょいちょい言うことを聞かなかったり、ジャンプの高さが全然足りてなかったりと、芸が未熟なところもまた見ていて微笑ましかったです。

 

また、入口近くには大量のアザラシくんたちがいて100円で餌やりが出来るのですが、これが結構面白かったので個人的にオススメです。

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Twitterに動画も挙げてあるので是非。血の気が多くて思わず笑っちゃいました。

 

更に隣には科学館が併設されていて、水族館の入館料でこちらも見学することができます。奥の方には南極越冬隊の試料が展示されている倉庫もあって、こちらはなかなか見応えがありました。

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 一通り回り終えたので退館。小さいところなので一時間もあれば十分に満喫できました。バス停に戻りましょう。

 

  • サプライズゲスト登場

それはノシャップ寒流水族館を満喫し、バス停まで歩いている途中のこと。何の変哲もない道に突如そいつは突然現れました。

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鹿?!????!??

 

めっちゃナチュラルに佇んでいるのびっくりするからやめて欲しい。奈良公園のそれとは違って人に慣れているのか分からないのでどういう動きをされるか不安でしたが、勇気を出して近づいてみることに。

 

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デカいな?(汗)
 

めっちゃ体が大きいし、何より角が立派で威圧感がすごいのですが……。

草むらでじっとしてこっちを睨んでいたので、写真だけ素早く撮らせていただき退散しました。山でもない人間の生活圏でこんなのと出くわすとは……さすが北海道。

 

  • ご帰宅の時間

バスに乗って稚内駅に戻ってきました。もうこの後の予定は飛行機に乗って帰るだけです。寂しい。

朝にいいものをたらふく食べたので昼食はその辺の食堂で軽く済ませ、追加のお土産を購入し、空港行きバスに乗り込みました。

 

稚内空港に到着。

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だいぶ色味が独特。周囲には笑っちゃうくらい何もない立地でした。
 
飛行機に乗るのは小学生の家族旅行の時以来で、一人旅で乗るのはもちろん初めてでした。搭乗手続き等少し不安に思っていたのですが、特に滞りなく飛行機に乗る事が出来ました。

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窓側の席を取っていたので、雲の上の景色を存分に楽しみました。

 

約二時間のフライトで羽田空港に到着となります。仙台から何十時間もかけて稚内まで行ったのに、帰りは東京までわずか二時間。飛行機すげえ。

 

 

あとは電車で実家まで。

…の前に、埼玉県民の植民地「池袋」でこの旅最後の晩餐としましょう。食べるのはもちろんラーメンだよねー。

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どうでもいい情報ですが、僕はライブ等で東京に遠征に行くと高確率で家系ラーメンを食べます。武蔵家最高。

 

飯も終えたので、某TJ線で完全帰宅。一週間お疲れさまでした。

 

  • 旅の総括を最後に軽く

計8日間と自分史上でも最大日数の旅程でしたが、天候にも恵まれ、案外思い通りの旅が出来たので非常に満足しております。

 
とりあえず仙台から稚内までの経路を地図で検索してみる。

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改めて北海道はデカい。

概算でも総移動距離は1000kmは超えていそうです。総移動時間は30時間ちょいってところでしょうか。

鈍行のプロからしたら7日間乗車できる切符を使ってこれはぬるい!と思われてしまいそうですが、まあ一般人なのでこんなもんです。

 

総旅費は、計算が面倒なので、まあ10万くらいだと思います(適当)。

旅行中に使うお金(大体食費)はあまりケチらないようにしました。そのための普段のバ畜なのです。

 

そうそう、今回はグルメ軸で旅をしたので、北海道で食べて美味しかったグルメベスト3でも発表したいと思います。↓

 

3位:稚内ポークソテー

2位:函館のラッキーエッグバーガー

1位:札幌のジンギスカン

 

海鮮もいいけど、自分はやっぱり肉の方が好きなことが分かりました。

まだまだ食べたいものがあるので、ぜひ再訪したいです。その時には道東も攻めてみたい。

 

もう書くことも思いつかないのでこれにて北の大地放浪記シリーズ完結としましょう。

初めて旅のブログなるものに挑戦しましたが、旅行中の思い出がよみがえってくるので書いていてもとても楽しかったです(めっちゃ更新サボってたけど)

 

次の春休みも旅をすると心に誓うれーにあでした。ありがとうございました。