研究も期末レポートも置き去りにして脱仙する【前編】

富良野のラベンダー畑、見たくね?

 

という思い付きから今回の旅が計画されました。

どうやら7月中旬~下旬が見ごろらしい、ということで期末で色々タスクがある中おでかけ強行してきました。レポート類は何とかなりましたが研究の進捗はガチ皆無です。

 

※タイトル変更しました(池沼露呈)

 

 

一日目

仙台を離陸(出オチ)

日時は7/17()am10:00でございます。

仙台駅ナカドトールで朝食を済ませ、非常に優雅なスタートとなります。旅程は今日から5日間です。

 

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仙台11:50発のpeach新千歳空港に飛ぶので、まずは仙台空港へ向かいます。

 

仙台空港に到着し、搭乗手続きを終わらせてふと電光掲示板を見てみると、私の搭乗予定の便が、使用機到着遅れの影響で遅延している模様。

 

館内アナウンスに耳を傾けてみると、「1時間ほどの遅れ」的なことが聞こえてくる。ふーんなるほどね(震)

 

私史上最速で旅程が崩される展開となり、非常に先行き不安なスタートです。

 

ちなみに大学入学後、北海道旅行の敢行はこれで4回目となりますが、いまだに旅程が崩れなかったことがありません。北海道の旅は一筋縄ではいかない運命にあるのかもしれない。。

 

(これまで)

1回目:胆振東部地震の影響で途中断念

2回目:函館本線無人駅で2時間超の運転見合わせ

3回目:釧路駅発の列車がすべて運転見合わせで完全孤立

 

くよくよしていても飛行機は飛ばないので、仙台空港内にお店を構えるだし廊GoLDさんでラーメンをすすることにします。だし廊は仙台住みの方なら割と知っているであろう人気のお店で、ぼくもたまに本店にすすりに行っています。

 

ここのお店の注文方式は、セルフで好きなだしを選び、レジへ持って行くという珍しい方式でした。

 

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 かなりバリエーション豊かで悩みましたが、無難に美味しいであろうアジだし(塩)に細麺、追加トッピング海苔でオーダーしました。

 

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だし廊安定の完飲完食をキメて、飛行機の出発を待ちます。

 

宮城-北海道のラーメンはしご

結局飛行機の離陸は予定から100分ほど遅れまして、新千歳空港の到着は15時前後。このあと帯広へ向かいますが次の特急に乗るのにもまだ1時間以上の余裕があります。

 

ですが新千歳空港様はチンケな仙台空港とは違い、施設が非常に充実しており退屈することがありません。(後編で触れます)

 

そんな新千歳空港でとりあえず何しようかなあと考えた結果、ラーメンを食べることにしました(?)

 

ターミナルビル3階の北海道ラーメン道場にやってきました。

 

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北海道のラーメン店が一堂に会するこのエリアですが、15時過ぎというアイドルタイムに関わらず繁盛していたのがえびそば一幻さん。ラーメン好きなら知っているであろう、えびみそラーメンが人気のお店さんです。

 

これは食べるしかないだろうということで迷わず列に並びまして、程なくして着席。もちろんえびみそラーメンをいただくのですが、その中でも、えびの風味が強いストレートスープを使用した「そのまま」と、とんこつスープをブレンドした「あじわい」の2種類が選べます。

 

初めてはとにかく海老!感を味わいたかったので「そのまま」をオーダー。

 

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おいしかったです!(食リポ力不足) 

 

念願のウマ娘♂観戦

 腹を再び満たし、空港内を散策したのち、ようやく道内を移動開始です。ちなみに今回も安定のひがし北海道フリーパスを利用して快適に特急で動き回ります。

 

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南千歳駅から特急とかちに乗車し、昨年3月以来の帯広駅に到着です。ここで前回コロナの影響で訪問が叶わなかった帯広競馬場に向かいます。

競馬といってもここで行われているのは普通の競馬でなくばんえい競馬です。予定より到着は遅れてしまいましたが、残り4レースほど残っていたのでよかった。

 

さてばんえい競馬とは何ぞやという話ですが、ぼくがこれを知るきっかけとなったのが漫画「銀の匙」です。北海道の農業高校を舞台にしたストーリーの中でこのばんえい競馬が登場しており、一度生で見てみてえ~と思っていました。

 

その内容をざっくり説明すると、馬がクッソ重いそりを引きずりながら、途中二つの坂があるコースを駆け抜ける競争です。ゆえにこのばんえい競馬の最大の魅力は、馬が走っている横を並走しながら応援できるところにあります。

 

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出走馬が1~10番のゲートにスタンバイ。写真手前には一つ目の障害である坂(小)があります。

ぬるっとスタートが切られますが少しすると…

 

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大量の砂煙とともに馬たちが一斉に一つ目の障害を乗り越えてきました。 この時点で迫力、パネエ~~~という感じです。

ここからコースはしばらく平地となり、

 

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ギャラリーたちは並走を始めます。周りからは「〇番がんばれー!」「〇番いけーー!!」と声が飛び交いはじめ、ボルテージも上昇。そしていよいよ二つ目の障害である坂(大)が近づいてきます。

 

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二つ目の障害はかなりの力が必要なため、馬たちは一度障害の前で立ち止まって一気に行くタイミングをうかがいます。普通の競馬なら出走馬が止まるなんてまずありえない光景です。

そして一気に…

 

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駆け抜ける!

 

ここまでくれば残りはウイニングラン、と言いたいところですが、ばんえい競馬は後ろのそりまでゴールラインを超えないとゴールとはならないので油断は禁物。馬によってはこの最後の平地が全然進めなくなってしまうこともありました。

 

こんな感じで最初のレースは並走して観戦しましたが、かなり面白いです。また、ギャラリーに女性や子供なども多く、観光目当てでも来やすい環境だと感じたので、みなさんも北海道に来た際にはぜひ来てみてください。

 

ということで次レースからは実際にレースの着順を予想してみました。サッポロビール片手に情報収集。

 

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人生初馬券で3連単1000円というゴミカスムーブで挑みました。結果は…

 

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ビギナーズラックならず。5着以内に選んだ3頭が入っているので悪くはなかった、けど当たらなきゃ意味はない()

 

このあとも夜ご飯を挟みながら最終レースまで楽しみました。

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山わさび豚丼

巷ではウマ娘が大ブームなので、ばんえい競馬も筋骨隆々なウマ娘♂として知名度が上がればいいなあ。

 

二日目

根室本線代行バスに乗車

北海道二日目。

今日はこの度のメインである富良野のラベンダー畑を訪問します。

 

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雲一つないこの日の帯広駅前は、朝6:30時点で気温が27℃。この日は一日中とにかく暑くて「北海道とは…?」状態になっていました。。

 

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根室本線代行バスの始発である新得駅へ向かう特急車両と普通車両がお出迎えしてくれました。代行バス自体は普通列車と乗り換え時間の接続が良いように設定されていますが、特急の方が快適なのでそちらを選択。

 

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普通列車より一足先に新得駅に到着。

 

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発車時刻表はバスの絵が描かれている凝った仕様です。

 

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バスは1日4本のみの運行で、朝一を逃すと14時まで来ないという鬼畜設計なのでスケジュールをしっかりと組むことが必要です。

 

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駅前にはやじろべえをモチーフにしたモニュメントがありました。というのも新得町は「北海道の重心」という属性を持ち合わせているのだそう。だから何なんだよという感じですが(辛辣)

 

さて時間は空いていますが、徒歩圏内にセコマがあることはリサーチ済みだったため、朝食とドリンクを調達してきました。

ご飯を駅で食べていると代行バスがやって来ました。

 

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想像よりも立派なヤツが現れました。さ〇ら交通の高速バスみたいな佇まいで、トランクに荷物を積み込んでもらうこともできます。

 

特急で新得駅に降りたのは私ともうひとりだけでしたが、後続の普通列車からそれなりに人が来まして、10人ほどの乗客を乗せてバスは出発。

 

途中で停車するのはサホロリゾート前、落合駅、幾寅駅の3か所です。

 

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落合駅

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幾寅駅

 

幾寅駅は、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地としても有名な無人駅です。

しかし写真のように駅舎に掲げられている駅名は「幌舞駅」。というのも、当時のロケで使用された架空の「幌舞駅」の駅舎が現在でもそのまま残されているのです。写真には収められませんでしたが、横の方には小さくJRのロゴとともに「幾寅駅」と書かれており、こちらが正式な駅名です。初見ではなかなかややこしいですね。

 

そんなこんなで1時間少々でバスは東鹿越駅に到着。

 

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一両だけの列車がポツンと出迎えてくれました。

こいつに40分ほど乗車すると、終点の富良野駅に到着です。

 

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富良野駅に到着。

このあとの列車までは2時間弱とそれなりに時間があるので、周辺を散策します。

 

富良野駅周辺を散策

さて朝の新得駅前では「北海道の重心地」を回収しましたが、どうやら富良野駅から徒歩で「北海道の中心地」を回収できるスポットがあるらしいということを調べ上げたので、まずそちらに向かいました。

 

10分少々歩いて富良野市富良野小学校に到着。学校の敷地内にモニュメントがあるらしく、花壇の整備をしているおじさんを発見し、立ち入り許可をいただきました。

 

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これにより、累計で北海道の最北端と最東端、重心、そして中心を制覇したことになりました。特に訪問して何があるわけでもないですが、こういう場所に旅好きは惹かれるものです。

 

小学校から移動して、今度は富良野マルシェにやって来ました。

こちらには地元の特産品やお土産などが集まっているのでふらっと立ち寄るのにはちょうどいいスポットです。

 

暑い、休憩したい、暑い、休憩したい、の脳内無限ループ思考を断ち切るためにカフェスペースに入室。冷房キモチエエ~。

 

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ハスカップスムージーとベーカリーのパンを購入し、英気を養いました。

 

富良野・美瑛ノロッコ号に乗車

少し早めに駅に戻り、列車の入線を待ちます。次に乗るのは富良野・美瑛ノロッコ号です。

 

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富良野線は北海道の中でも特に観光路線としてそこそこの需要がありますが(なお余裕の赤字)(なお富良野新得間)、この路線を観光客で特に賑わう夏の時期限定で走るのがこの富良野・美瑛ノロッコ号です。

 

ノロッコというのはトロッコノロノロを組み合わせた造語で、つまりは富良野線沿線のいい風景をのんびり見ながら走るトロッコ列車、みたいな感じです。

 

車内はこんな感じ。

 

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ボックス席とカウンター席が設けられており、窓はものを落とさない程度の柵があるくらいのかなりオープンな仕様。

 

カウンター席に着席して出発を待っていましたが、出発の頃にはほとんど席が埋まるくらいには乗客がいました。コロナ禍じゃなかったら乗車率すごそう(こなみ)。

 

列車が走り出すと、私の持っている体の熱をふっ飛ばさんとばかりに風が吹き込んできてとても気持ち良い。

少しすると車掌さん?が記念乗車券を配布しに来てくれました。

 

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こういうのは集めてるとキリがないので普段は買わないのですが、記念としてありがたく受け取らせていただきました。

 

20分ほど乗車して、到着したのがラベンダー畑駅です。

 

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名前からして自明ですが、ラベンダー畑に行くための駅です。

そしてこちらは、富良野・美瑛ノロッコ号運行時のみ利用される臨時駅です。なので、このように駅のホームも簡易的な作りになっています。

 

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駅メモでラベンダー畑駅にチェックインできましたが、期間外でも近い位置情報だったらチェックインできるのかな…(にわか)

 

ファーム富田を訪問

乗客も8割方ここで下車しまして、みんなが歩いて向かっていったのがファーム富田さん。北海道の観光地はだいたい鉄道だけで訪問するのは困難なので、こういう存在は鉄道旅派にとってはありがたいです。

 

この日は日曜日ということで車も行列をつくるほどの盛況ぶりでした。

 

園内に入ると、カラフルなお花畑と紫一色のラベンダー畑とたくさんの男女二人組が出迎えてくれました。

 

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写真のセンスについてはご愛嬌、という感じですがとてもいいところでした。これで入園料無料とか強すぎません?

 

せっかくなのでラベンダーを背景に一枚撮りました。

 

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不慣れなので目線が変&死んでる。旅行つまらんのか?こいつ。

 

このあと、次の列車までの空き時間で昼食と甘味を堪能しました。富良野メロンはマジでうまい(マジ)。

 

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美瑛をチャリで巡る

再びやってきたノロッコ号で次は美瑛に行きます。

この時点で

・美馬牛駅で降りて四季彩の丘に行く

・美瑛駅でレンタサイクル

のどっちにしようか悩んでいたのですが、花畑はもういっかあ&歩くの疲れたということで後者のムーブに決定しました。

 

美瑛駅で降り、すぐ近くのレンタサイクルのお店で自転車を借ります。

 

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ここでは1h/200円の普通自転車と1h/600円の電動自転車の2択に迫られることになりますが、大学の新歓期にサイクリング部の仮入部で山道を登ったところ、疲れて一人だけ途中リタイアしたことでおなじみの私ですので、迷わず電動を選択。

 

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お店の方からはアナログな地図で2hで回れるルートの説明をしていただきました。せっかくなので、スマホ禁止でこの地図だけを頼りにサイクリングを楽しみました。

 

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ケンとメリーの木

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道中

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セブンスターの木

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北西の丘展望公園

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ぜるぶの丘

北海道を自転車で走るのは初めてでしたが、とても爽快感があってよきでした。今回は行けませんでしたが、白金の青い池もいずれ自転車で行ってみたい。

旭川で宿泊

美瑛サイクリングを堪能したので、旭川に移動し宿にチェックイン。

この日は旭川スーパーホテルを予約していまして、かなり汗をかいたので真っ先に大浴場へ。

 

その後は旭川ラーメンを食べに行き、最後にセコマに立ち寄って終了。

 

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ここまでの二日間で今回の旅の目的はそれなりに果たせたので、もうすでに満足です(はやい)。しかしフリー切符がまだ三日分残っているので、もうしばらく北海道に滞在します。

 

残り三日については後編で。